Lifestyle とWorkstyle

May 21, 2025

家具とデザインを中心にやってきたIDÉEでは、Lifestyleという言葉を広めた。

学生だった頃、先輩や大人の生活を見るにつけ、羨ましい生き方をしている人が皆無だったので、自分は生き方や生活を掘り下げて見ようと思った。

それには、いわゆる優良企業のサラリーマンにならずに、新しく自分で起業することから始めないとと、直感した。

良い家具に囲まれて、趣味の良い生活を送るのが、大企業の一流サラリーマンになるよりも当時の僕には魅力的に思えた。

高校の同級生は皆、当時流行っていた学生運動に多かれ少なかれ、関わっていた。

そして、弟がイギリスに留学したので、当時はロンドンのロックやアメリカのフォークソングの歌詞から英語を身につけていった。ブリティッシュ・ロックの歌詞、特にストーンズやツェッペリンや、はたまたパンクは僕の生き方に影響を与えた。弟からイギリスのアンティークを送らせて、それを青山の骨董通りに作ったCROAという骨董品屋で売った。

収集癖があるカラスCROWから取った名を店名にした。当時は西洋骨董品屋は少なくて、場所代も骨董品屋がやれるぐらい安かった。

古いイギリス製の万年筆やオイルライターは、集めている人が沢山いて高く売れた。イギリスやフランスに買い付けに行くうちに、ランプシェードや椅子も買い付けする様になり、デザインの本や当時の雑誌も買い集めた。

それからコンテナで家具を買い付けて輸入する様になった。こうした仕事をしながらデザインや建築を独力で学んだ。

生き方=LifeStyleが良いのが一番羨ましいと思い、そこを一生掛けて追求したいと思う様になった。

そこでIDÉEをやめて学びの発射台Schooling Padをはじめた。

Schooling Padでは世界中からデザインや建築や都市計画などをやって来たクリエイティブな人を呼び、対話形式の講義で仕事の仕方=Work Styleを追求してきた。

生きることはどう働くか?と同じで、仕事はお金を稼ぐことで、遊びや自己実現はお金を使うこと、だとはとても考えられないように思う。

Life Style とWork Style は関係していて、働き方が良いことを考えるためにIndependent thiink tank としてMirai Institute と言う会社を設立した。

そこでは、まず働く事を掘り下げる事から始めて、オフィスやアトリエ、工房や事務所を変えて行きたいと思った。

最近ではコミニケーション手段も、変わってきたし、AIも発展して来た。働き方や働く場所も変わってきている。

当然、どう生きるか?どの様なライフスタイルを選ぶかは、どう働くか?、どの様なワークスタイルを選ぶかと関係してきた。この2つは同じではないが、同時に考えるのが良いと思う。