時代の空気、デザインの流れ、スクーリングパッド

September 3, 2007

毎年旅行をする時、各都市ごとに必ず訪れる場所がある。

たとえばロンドンだとポートベローから少し入った所にあるパブ。パリだと気に入っているカフェ。バリだとサヌールのホテルのバー。香港だと昨日行った中国会のライブラリーなど。

それらの場所をここ何10年も渡り鳥のように定点観測をしている。すると世界の時代の空気や気配が見えてくる。また新しい場所も毎年発掘する。今年はミラノで新しくできた工場跡のギャラリーを見つけた。観光地として見られているハワイにだって、観光客が行かない良い所がたくさんある。

何故これをするかというと、まず世界はどういう方向に廻っているのだろうかという好奇心、それに自分にとっての現代史を作ること、それも毎年変わるものを。そして自分の好きな人やモノ、デザイン/アート/アンティークを把握したいのだ。

ポートランドを訪れた際には、コンピューターのマウスの名付け親であり、コンピューターをただの計算機から双方向のコミュニケーション端子として提示したエンゲルバート博士がいた場所などを歩くとまるで現代史に加わっている気分になる。

昨日は香港でアラン・チャンがホテルに迎えに来て、土曜日だというのにオフィスで最近の仕事の説明をしてくれた。こうしたつながりを今期で5期目を迎えるスクーリング・パッドにも反映させたいと思う。

最近考える事に、情報の無限に近い増大が果たして人類の英知に寄与しているのだろうかという疑問が有る。そこにちょっとしたアドバイスや解説があるときっといい方向に行くのだろうと思うが、それがないと混迷が深まり、一体何が良くて何が美しいということさえも情報の洪水の中で解らなくなってしまう。

社会や経済に及ぼすデザインの影響力が増える現状で、真実がどこにあるのか、果たして会社はどういう方向に行くのだろうかということが直接に皆さんの興味になってくるだろう。

様々な人の良い意見を比較し、そして考え、思想に近づけてこそ安心して前に進める。これがないと、とかくお金の力だけになってしまう。デザインの流れを見ていると、まるで川の流れのように、大きな石があってもうまくよけたり、勢いよくぶつかったりと、とてつもなく面白い。これを観察し理解すること。

この辺の醍醐味もスクーリング・パッドで表現できればと思っている。そして自分を学ぶという状態に持って行くことの豊かさを追求したい。

I met Mr. Alan Chan in Hong Kong. He showed me his works and office. Now the 5th season of Schooling Pad is about to begin, I would like to tell new Schooling Pad crew about what I have thought by meeting these people.


I am not sure that massive amount of information we have now is doing anything good to our wisdom. Somtime it is too much and we can't decide what is really beautiful and valuable.

One important thing is to compare several opinions and ideas. Then think deeper andhave your own philosophy. Money is not everything. The flow of Design scene is very interesting and is like a stream of river.Observe and understand the flow.

Understanding yourself is one very interesting and inmportant thing.This is what I would like to tell you in Schooling Pad.

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