百瀬博教の存在

September 10, 2008

今年の1月の未明、百瀬さんがお風呂の中で他界された。忘年会をスモークで12月末に安西水丸氏とレスラーの高山さんと百瀬さんとやったばかりだった。みんな信じられずに忍ぶ会でも何か不思議な感じだった。その後、利害関係のある人はパッとクモの子を散らすように去り、百瀬さんのことを忘れられない人だけがたたずんでいた。

池尻にスノードーム博物館があるのでみんなが集まり、彼の書いた詩集やいろいろな本が50種類ぐらい集まった。そして彼の習慣により皆で写真を撮ると、必ず光の玉が映っている。これはきっと百瀬さんが、おいみんな,ちょっといってくるからな、とばかりに天国に行き、写真を撮るときはおりてきているのではないかと思うに至った。

そこで百瀬さんは実はまだそこにいて、みんなのことを見守っているのだと仮定した方が僕らのこれからの人生にも良いし、きっと百瀬さんも喜んでくださるのではないかと皆で思う。これからウェブサイトを作ったり、定期的に集まり井上さんや身近な人がメモした言葉や写真やコレクションを基に記憶を書き取って、その時は百瀬さんにご足労願うことにした。

百瀬塾の復活だ。そこで先日マスターマインドの本間さんにお会いした。本間さんからいかに百瀬さんにお世話になり今の自分があるのは百瀬さんのおかげだということをお聞きした、彼は泣きまくっていた。それから安西水丸氏にお会いして、スノードームや百瀬さんとの旅行の話をお聞きした。いろいろと面白い逸話やこぼれ話があって、笑いながら泣けてしまった。

こうした感情を持たせる人はそんなにいない。また百瀬さんの人間性に触れた気がした。そこでこのブログを読んだ人で百瀬さんに同じような感情を持っている人はぜひ世田谷の池尻に集まり、彼の残した言葉と存在を感じてもらい、それから講師を毎回たてて話してもらおうと思う。遺作集も出したい。こうしたことが今はもう少なくなってしまった、本当の日本人、いや東京人にむくいることになると思う。

名言の数々例えば、小さな親切、大きな下心。これは彼が親切で女の子にちょっとプレゼントしたりしてるけど、下心は心を奪い百瀬さんのこと好きにさせちゃうとか、見所のある人にはとことんよくするのは、漠然とその人の将来が楽しみだからといった意味だと解釈してる。こんな言葉がたくさんよみがえってくる。


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