和魂洋才

November 1, 2008

最近よく感じることに、現代の若者で昔の日本人の格好と違う洋風の格好をした人と話していると、彼らも実は日本に本来ある、昔からの精神を求めているというのがよく分かる。

戦後の日本でひたすら大量生産と利益追求で企業戦士として戦ってきた親父たちに対してアメリカの真似をしても、何になるのと思ってしまうから、消極的抵抗、自分の中の真実を求めていると思う。実はアメリカそのものも病んでいて、変わろうとしているのに。

そんな僕もこうした心の流れをずっとたどってきた。ヒイお爺さん(本庄道三)がフランス陸軍士官学校に留学し、フランスの火薬や軍法を学び、祖父(黒崎貞彦)が日露戦争でロシア人を7人日本刀で切り倒し勲章、大叔父(本庄季朗)は飛行機の設計者として零戦や特に第二次大戦中イギリスの旗艦プリンスオブウェールズを撃沈した一式陸上攻撃機を設計し、その後ジュラルミンを使って自転車も設計した。もう一人の祖父(服部武士)は飛行隊を率いてそこら中を爆撃し、中国では情報部の親玉として一度は中国軍に捕まったが、日本国のお金で解放されてその後参謀本部で働いていた中将、親父(黒崎知彦)は第二次大戦末期に、原爆に対抗すべく高性能爆弾の研究者だった。

僕はこの怖い家族に対する日本的なものをもう一度ひっくり返すように育ってきたように思う。音楽からの影響が大きいかもしれない。ロックからクラシックも好きだが、過激な血は、パンクまでも好み、そして旅行でもっと大きく広がった。

じいさんの家はフランクロイドライトの弟子の遠藤新が設計し、義理の大叔父は慶応医学の初期の卒業で代々医者だった。僕はこうしたこと全て血の中に流れていることがとても嫌だった。でも僕の発想の中にある、「どこかいっちゃってる」所はこうしたおかしなご先祖様たちの影響なんだと最近は思えるようになった。

一つ間違えれば座頭市とナポレオンのような狂気。今求められているのはこうした明治以降を作ってきた日本人たちの和的な精神と、西洋の論理をちゃんと押さえて、次の時代を作って行く日本や世界を救う思想。それは宗教でもなく今ある情報の中に鍵があるのではないかと思う。

先週土曜日にスクーリングパッドで箭内道彦さんとのセッシオンで彼の才能と心の気配をつかむ感じがとても日本的だとわかってこの文を書いてみた。

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