都市の中にある資源

December 12, 2008

冒険は都市にある、と思ってからは世界中の街を周り続けてきた。また都市にはジャングルのように危ないものが満ちあふれている。猛獣や毒蛇のような人間も生息している、と同時に奇麗な花も咲いている。ここに生きる我々は新しい社会の到来を目の前にしている。世界がますます面白くなってきた。

僕がよく言うことに、資源も都市に埋もれているというのがある。例えば第一のリソースは鉱物資源ーボーキサイトをオーストラリアの砂漠から掘り出してアルミ地金を作りそれを日本の鋳物工場で色々な型に入れて成形して、そこから製品が出来る。これが近代社会の産業だ。

そしてそれらが一度役割を果たしその後は生産と消費の循環から外れる。しかしセカンドリソース(第二の資源)は都市の中、人々が忘れていた記憶の中にあるのかもしれない。そう考えると資源はまだたくさんありそれを阻んでいたのは人々の頭の中にあるバリアーだと考えられる。

アルミに関しては空き缶は集められているし、その網からこぼれたものでもホームレスの人たちが1キロ200円ぐらいで売ってそれをまた溶かして製品にしている。ところが最近この闇の引き取り価格が1キロ50円に下がってきたという。そうなると代々木公園のホームレスも大変そう。

そこで僕らが考えたのは、そのアルミをまた高く買い取ってそれを川口の鋳物やに持って行き、砂型で自転車スタンドを作るという事。日本の自転車社会がなぜ格好良くないかというと、駐輪施設やそのまわりの環境がひどいのも影響している。そこで格好良いサイクルスタンドを作ろう。そして置き型のアルミ鋳物のやつをデザインしよう。こういう構想はボクの中にたくさん在る。

近未来のサイクルライフはリアルで良い感じで、緩くやって行きたい。ファッションに関してもFashion Flow Reunion(ファション流通再統合)というNPOを皆で作った。旧社会の大企業主導の社会から、大企業も一緒にやる産業に移行する。旧社会の企業の価値観にぶら下がるべきではない。新しいものをたくさん考えてそれを解放していくと面白いと思う。

ドリャー親父と条件反射的直感 ▶

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