日本の現在の空気

January 19, 2009

成田から日本に着いてから24時間ぐらいが、一番日本の空気に敏感でいられる。

アメリカでは銀行や自動車会社がつぶれそうな大変な状況だが、オバマと共にアメリカは変わる変わる、Yes,we can.という空気が強い。このような状況で何故そんな風に考えることができるのか考えていたら、オバマがスポーツマンだったのに関係があることに気がついた。

彼にとってはバスケットがとても意味を持つようだ。妻のミシェルは結婚する時に、本当にこの男で良いのだろうかと思い、今はオレゴン大学でコーチしているバスケットボールがとても上手い彼女のお兄さんに一緒にプレーしてもらい、この男は本物かどうか見てくれと頼んだそうだ。その結果、この男ならという事で結婚を決めたそうだ。

彼のおじいさんはケニヤで羊を追いかけていて、お父さんは料理人だった。日本で考えると育ちがあまり良くないと言われてしまう境遇でも、なぜあんなにダンディーで紳士的なのかというと、やはり彼の中にスポーツがあったからだと思う。

そして自己を確立し、全く相反する立場をまとめることができる。日本では自民党を支持する人も、民主党を支持する人も、共産党や公明党を支持する人も、皆自分の家族や国を愛している。あるのは日本なんだなどと言い切る人はいないし。

キリスト教を信じる人も、イスラム教を信じる人もユダヤ教や仏教徒も、皆家族や社会の幸せや安全を求めている、あるのは地球国家としての人間なのだ。現在65億人になった人類は皆で知恵を集めてこの世界的な危機や、民主主義のあり方、文明の危機、食料危機に向かって行かなければいけない時が来た。そう言いきって知恵を合わせて立ち向かうような人はほとんどいないし、何かのせいにする空気を感じる。

オバマが凄いのはこうした当たり前のような正しい事をもう一度確信させる力があるところだ。

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