Heartquake

May 17, 2016

東北の震災が起きたとき真っ先に行ってみた。津波による破壊と原子力発電所の崩壊による大気汚染。目を覆う様な情況を前に、仙台郊外で海に出来るだけ近くの荒浜の壊れた家を借りて、崩壊していた農家を皆で修理して、この震災をキッカケにEarthquakeのH-エイチ-叡智を一番前に持って行きHeartquake、ハートを震わせることをしよう。ということでHeartquake projectを始めた。

そして、此の5年間、100回以上もその荒浜の改修した家に行き、ガレキを片付け農地を耕し、以前にも増して農業が出来る様にしたが、海の側は何もされないままに、残されている。東北の自然は、こうして海岸から安普請で建てられた住宅が無くなると、驚くほど美しく大自然に対して、如何に近代文明の開発は汚らしかったのかが対比されてよく分かった。

そこで、この場所を世界で一番好い場所にしよう、奇麗な開発をし直そうと言う考えはほとんど無く、元の様に復興するのにはどうするか。お金がかかって、どのようにするか?に議論が集中し、しまいには防波堤を海岸沿いに作って、今度また津波が来ても好い高台の人工地盤を作るという、自然に対する冒涜と虚しい行為まですることになった。

そこで僕らは海岸に残されたガレキを使ってガレキミュージアムを作ろうとか、過疎になった里山を新しく再生することを考えた。しかし行政は許可を僕らには与えること無く。僕らも世界中の建築家に声をかけたが、何も建築出来ずにいる。

そしてそろそろHeartquake Houseを引き上げようとしていた矢先に、熊本で地震が起きた。東北の津波の時に、海に居た漁船は、津波に向かい、沖に進路を取った船は助かり、陸に逃げたり、横に逃げた船は皆、津波に呑み込まれてしまったり、陸で災害に有ったりしたことから、困難に立ち向かうことこそが一番いい方法だと言うことを学んだ。

そこでこのタイミングで、熊本地震が来た時、まさに地震を機会に、新しくHeartquake projectを始めるべく、熊本に行って来た。津波や原子力汚染がないこともあり、みんな明るく何事もなかった様にキャンプで暮らしていた。しかし局地的には家々は崩壊し、ガレキの様になっていた。

また最近テレビで見たシリアの市街地300万人の難民が出ている情況は悲惨だと思った。そもそも地球は自然や戦争で家が壊れ、生活が脅かされることの方が多く起き、恐れているよりも、そこに立ち向かって行くことこそが唯一生き残る道ではないのか?

何があっても英知を集めてそれに向かって行くことこそがよいのではないか?そこで、東北ではなし得なかった、$1000 Shelterを開発して新しくベンチャーを立ち上げることは自分たちで始めることができるのではないかと思った。

スウェーデンで$1000の建材をキットで売り、4人で4時間で組立てることができるシェルターを開発した若者達がいるそうだ。日本でも間伐材や土を使えば材料代は安くできるし、10平米以内なら建築基準法も関係ないので、$1000の材料費で2年間ぐらい保つデザインの良いよく考えられた住む機械としてのシェルターを作って、その組立て方をyoutubeでまとめ、売り出そう。

またちゃんと建築基準法の強度等をクリアして10平米以上のシェルターにチャレンジする若者がいてもいい。クラウドファンディングでも何個かは注文を取っていこう。という訳でHeartquake Shelterを作り始めます。

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