FOOD EXPERIENCE

July 27, 2021

今度、食べる体験をプロデュースする会社を作る。

今までファーマーズマーケットをはじめとして、滝ケ原ファームなど色々な方向から農的生活を探求してきた。
NORAHという雑誌を発行して、野良仕事の良さを基本に、野良をField Goodと直訳して、Feel Good(良い感じ)といってみたり、今までの価値観に揺さぶりをかけたりした。その流れの中で、農業をやっている人たちの、豊かさ余裕さなどから影響も受けた。

また飲食業が今回のコロナウイルスの件で打撃を受けて、今までのままではやっていけなくなってきている。そこで次の型として、食材を作りそれを料理し、サービスを考え、空間を持ち、生き方を考え、社会との関係や社会貢献も考えて、食べる体験を核に総合的にプロデュースすることをやって行きたい。

レシピ通り料理して、決められたサービスをして、人気の飲食店を作るだけでは物足りないし、これからはそれだけではうまくいかないと思う。空間や音楽や匂いやその場のもっている文化性も含めたやり方を考えてみたい。

滝ケ原では若い人たちや外国人の人達がNature schoolやFarm schoolなどを始めた。顔を出してみると農家の人や発酵家や醸造家や色々な人に素直な質問をして、講義を成り立たせていた。

一方的に教えるというのではなく、食を軸にどう組み立てていくか?を興味の中心にしているのが分かる。自給自足も視野に入れた、オーガニックで自然な食べ物を食べて、過不足なく生活していく。たくさんできたらおすそ分けしたり、美味しい食べ物ときちんとした食器や家具に包まれた生活。

滝ケ原ではそんなにお金はかけないけれど、心豊かに暮らすことができる。豊かな生活、きれいな空気と水、余裕のある、良い人間関係。
それをそのままファーマーズマーケットに表現してみたい。そして美味しく食べて、良い関係性の人間関係を築く事。

社会に良くしてみんなで美しく生きる。しかし現代の社会で思想やビジョンをもって生きていくことはとても難しい。その時の基本は晴耕雨読かなと思う。滝ケ原ではそれができる。体を動かして、土を耕して、作物を育てる。同時に都市でも働くし社会とも関わっていく。僕は野草が好きだから、ここで野草の花屋もやりたい。

If we are wise enough. もしも、人類に叡智があるのなら。 ▶

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