デザインと創造的社会 -スクーリングパッドの未来

September 10, 2007

CIBONE/DEAN & DELUCAの横川君と、DESIGN TIDEなど今年のデザイナーズイベントの方向性について作戦会議をした。彼は中学時代の同窓生と沖縄に行ってきたばかりで真っ黒だった。

ここ10年ぐらいデザインというテーマが注目され、デザイナーズウイーク、100%Design 、そしてDESIGN TIDEと今年も10月末頃からデザインをテーマにした多くのイベントが開催される。これには僕らが始めた東京デザイナーズブロックが引き金になった所もあると思う。

現在では、ミラノサローネも日本の企業が多く参加するようになった。デザインに対する取り組みが企業のイメージ、はたまた業績に関係してきている。デザインの良い物は売れないといわれた時代から、コピーでもいいからデザインがないと売れないという時代に変わった。

しかし、丁寧でオリジナルで創造的なデザインよりも、むしろブランドと情報に偏ったデザインになってきているともいえる。僕としてはこの状況を憂っているわけだ。そして感性の鋭い人達は、より哲学的に考え、現在置かれている地球の環境や愚かな価値観に愛想を尽かしているように思える。

本当に創造的でインスピレーションに溢れるモノづくりはどこに行ってしまったのか。ただたくさん作れば良いという時代ではなく、バカバカと売れることもあまりなくなってきた現在で。

いくら情報が溢れるほどあるからといっても、それを整理し解説する行為がないと、衆愚(大衆の愚かさが集まったもの)になってしまう。英知と知性と美意識が、情報の渦の中でかえって機能しなくなる。

本当は情報社会により、普通の人のフラットな関係から知恵と良いアイディアが集まって社会が賢い方向に行くはずなのに、政治も愚かな方向からなかなか抜けられず、社会知(Public Wisdom)などはなかなか現れてこない。

しかし現在は、人々がここから抜け出し、急に生き生きとしてくる時代の前夜のようにも思える。またそうなるように持って行くのが、スクーリングパッドのデザインコミュニケーション学部を運営している、僕の生き甲斐でもある。

そういったことを理解できるセンス、つまり単純な意味でのデザインセンスを超えた本当の創造階級の英知を求める人が集まればと思う。そして世界で活躍するデザイナーをまた育てて行きたい。その為には再度デザインの意味性を考えて行きたい。11月に東京に集まってくる世界中のデザイナーとのセッションもスクーリング・パッドでお見せしようと思っている。

そして、彼らとの会話の中で、何かを自分のエッセンスにするには、バックグラウンドを良く解説し未来の方向を説明しなければいけない。彼らをただ有名で商業的に成功しているデザイナーとしてしか見ないのは残念だ。この事を良く話し、皆さんが気づかず見逃している所を明るくしたい。

Design and crative society. The future of Schooling Pad.

Where did real creative creation go? We now have so much information.But if those information are not in order, then those have no meanings. Wisdom, intellect and a sense of beauty will not work in the chaos of information.

An information-oriented society supposed to help gathering person's wisdom and idea. But it seems not working right. We stil don't see the Public Wisdom.

The situation of nowadays might be seen as the eve of new era. This is one thing what I am trying at the Schooling Pad. This is one reason for living to me. I want to think about the true meaning of design.

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