The Good Newsの立ち上げ

November 8, 2007

ここ3年間の僕の本当の興味は、何故人は裏切ったり、人を傷つけたりするのかということだった。それを考えていくにつれ、人に良くしたいという気持ちを持ち、人を喜ばすことが生き甲斐にもなっていた。

しかし残念ながら、人は状況により、自分にとって都合の良い方向に立場を変えたり、会社の株主が変わったりすることにより、今までの自分の意見を変えたりするものだということもよく分かった。これは驚きであり、ショックでもあった。そんな状況の中で、中村悌二さんや李鳳宇さんを誘って、スクーリングパッドという新しい学校を始めた。

立ち上げ時に考えていたのは、まず人をじっくり見てみたいということ。そして良い人材を育て、デザインやアートやコミュニケーションを共に追求すること。それから、リアルでライブなものからバーチャルなものまで色々な媒体で、イベント、映像、音、文章などの情報を回すこと。ここでは表現するもの/伝えるべきものをしっかりと押さえることが重要だ。

そして、僕がこの数年間行ってきたデザインのイベントを機会に、The Good Newsというプロジェクトを立ち上げることにした。そして先ずはメーキングで、デザインを中心としたニュースを取り扱うサイトを立ち上げた。このウェブのシステムは、西村大輔君というある種天才的なアーティストに作ってもらった。そして東京の様々な場所で起きているデザインイベントを取材し、それを載せ始めている。今後はArtや Cultureのチャンネルを作ったり、デザインについて深くを考えられるようなトピックも載せようと思う。

世の中には色々な事象、事件、出来事があるが、それをどう捉えてどう表現して行くか。世の中には隠れた善い話や、知られないでいるGood Newsがたくさんあるものだ。そして何を持って善い話しというか。事柄そのものは善くも悪くもとれる。つまり何にとって善いのか、本質は何かということが大切だ。

このThe Good Newsというプロジェクトが、あまりにも愚かなことがたくさんありすぎる現代の世界の価値観を変えるきっかけになればと思う。そして今までと違いリンクを張り巡らし、昨日の敵は今日の友かもしれないと大きな心で力を合わせ、人々のPUBLIC WISDOM(集合知/知の結晶)を引き出せればと考えている。

BRAIN POWER-Tel Aviv Museumでの講演 ▶

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