ロンドンの建築の現在と未来

July 11, 2008

ロンドンのヒースロー空港のターミナル5に着いた。ここはリチャード・ロジャースによる建築が評判だった。

空港は各国の入り口でありそして出口である。その国々の文化の粋を集めていて、文化/建築/インテリアやシステムのレベルが見える。アジアでもノーマン・フォスターの香港国際空港の他、シンガポールや北京の空港には目を見張る。

それと比べると成田は現在の日本の状況を象徴しているようだ。衆知を集めたることや民主主義が上手く機能していない感じがする。現在の日本の公共建築は安全で手堅い。しかしそれだけでは世界にはアピールしない様が見える。

先日、スクーリング・パッドに呼んだデビッド・チッパーフィールドの講演会に誘われたので行ってみたら、3000人ぐらいの聴衆がいた。まず建築家の話しにこんなに人が集まるのに驚いた。

話の内容自体はスクーリング・パッドで彼が行ったセッションの方が遥かに突っ込んだ内容で面白かった。一方、カムデンにある彼のアトリエには100人くらいの建築家が集まっており、エネルギーが溢れていた。

アトリエにはベルリンのミュージアム島や、スペインの大規模プロジェクトのなどの奇麗な模型がきちんと並べられていた。彼の誠実で真面目な日本的とさえ思えるミニマルな美意識は、建築界の次を担う風格を備えてきたと思う。

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