インディーズとコーポレイト

August 14, 2008

日本に帰ってきてテレビをつけると、すかいらーくの社長が更迭されるニュースをやっていた。そういえばポートランドでもスターバックスが100店舗閉じられるそうだ。

沢山の店を出し、売り上げを増やすことが企業の生きる道と信じられて、強力な軍隊のような企業内兵士を育て、マニュアルを覚えさせて事業拡大のパワーにするそういう風潮がここにきて急に変わってきた。

1968年的なヒッピー思想、インディペンデント系の独立した個人の発想で起こされた企業の方が勢いがある。IBMよりもAPPLEやGOOGLEの方が勢いが在る。国防総省の情報集計に使われたシステムを基にしたWINDOWS ではなく個人の情報をリンクしたマッキントシュの思想がコーポレイト(企業発想)よりも元気が良い。

日本の会社は現在、大きく方針や戦略を立てることが弱い変わりに、一糸乱れぬ社内の統制のもと一丸になって事業に励むという今までの大企業の理想像みたいなものから、創造社会の多様な価値と人材を集めて、有機的なインディーズ企業体の進化を求められるようになってきた。

そしてそれらが成長しAPPLEやGOOGLEができてきた。NIKEでさえも4兆円ともいわれる巨大企業になり、コーポレイトぽくなってきたから、後から追いかけるADIDASの方がインヂィーズぽいといわれ、小さい良さと個人的な価値観が反映する組織作りが注目されている。

これはヒューマニズムと組織や企業がぶつからないでともに進化できるかの問題だと思う。個人が生きて、そして組織がマニュアルでなく進化するにはどうしたら良いのか。そこには確固たる価値観と哲学とそれを実現化する戦略が必要だ。そこで今までの日本の教育は良質な企業戦士を大量に社会に送り出すことを目的にしてきた分弱さが目立つ。

感性鋭い若者はここに気づきスクーリングパッドなどにヒントと仲間を求めてやってくる。捨てたものではない。凄く優秀な若者がいまの社会に合ないでいる。そこで最も有効な手段は比較対照するものを提示して、旅行したり様々な人とのセッションでインスピレーションを得ることだ。

CHANGE WITH WISDOMー英知を持って変化を目指そう。世の中変わり続けて行く。それは流れになり大きなうねりになって行く。そこにこのインディペンデントな企業と発想が必要になってくる。最期にACE HOTELのロビーで知らない人達がお互いに大きなテーブルを囲んでいる写真を見てもらおう。

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Change with wisdom 国連大学での試み ▶

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