グアンタナモ基地

January 26, 2009

キューバにアメリカの基地があることはあまり知られていなかった。キューバとアメリカは戦争状態じゃなかったのか。しかしそもそもカストロ首相と国交断絶した頃は米ソ冷戦状態、いつ原爆を落としても不思議でなかったからキューバも既存の米軍基地をそのまま残したのではないかと。これは政治に疎いボクの解釈ではあるが。

その結果ここはアメリカの法律にも国際法にも守られないグレーゾーンになっていた。そこではイラク戦争の捕虜の拷問が行われ、人道的にもひどいことになっていた。そもそもアメリカがイラクに攻め込んだ理由はテロリストの巣窟で原爆を持っているということなので(事実はそうでないことが解っていたのを隠して)、片っ端から捕まえた捕虜をグアンタナモに連れ込んで、かつてなかったぐらい(日本軍が残酷だなんていえないぐらいひどいこと)を秘密にやってきたらしい。

オバマが就任すぐにここをやめさせたのはまっとうなことだと思う。でも考えてみると9.11以後アメリカの世論は90%戦争に賛成した。テロリズムに対する戦い(戦争という言葉さえも使わないで)ということだった。

イギリスもこの戦争に賛成したブレアが失脚した。要するに何でも友好国だから反対しないとか、同盟国だから従うということではいけない時代、間違っても、敗者復活のある、奴隷だった黒人が大統領になるが、盲従することが信頼の証ではないということではないか、深いところで愛しているからこそ軽く議論する、軽く言い争うぐらいの習慣があまり日本にはない。

喋って、スピーチして人々を感動させ、理想を説く力をつけることがシステム構築の次に必要になってくると予想する。人は愚かで妄信して安心したいものだけど、もっと大切なのはタフで自由な議論に慣れること。そこに夢や簡単な言葉で理想を提示できる人やそうなることを受け入れるシステムが欲しい。

ゲバラやカストロの夢はオバマによって新しい形で受け継がれるのだろうか、すると日本からオバマを超える動きが欲しい。スピーチの力と日本のオバマを作ろうということを考えた。

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