品格と金銭
May 28, 2009
先日エスクァイア日本版の復刊の件で、スクーリングパッドに副編集長の小谷さんをお呼びした時に話題になったのは、この雑誌が常に求めてきたものはNYの粋な男の生き方だったということ。
そして教養を持ち合わせ、文化人でお洒落で経済的にもある程度豊かでダンディーな男の生き方とはどんなものだろうかと考えていると、日本人の武士道的な生き方とこうした金銭感覚との解釈が、今まで上手く整理されてなかったのではないかということに気づいた。
先日エスクァイア日本版の復刊の件で、スクーリングパッドに副編集長の小谷さんをお呼びした時に話題になったのは、この雑誌が常に求めてきたものはNYの粋な男の生き方だったということ。
そして教養を持ち合わせ、文化人でお洒落で経済的にもある程度豊かでダンディーな男の生き方とはどんなものだろうかと考えていると、日本人の武士道的な生き方とこうした金銭感覚との解釈が、今まで上手く整理されてなかったのではないかということに気づいた。
新渡戸稲造の武士道に、「イギリスの哲学者ベーコンは学問の効用は愉快、装飾、そして能力にあると言った」と書いてある。
僕は毎朝、起きるとふと植物図鑑を見て、それにより朝のインスピレーションとでもいうものが、沸々と湧いてくる。
学問の目的は学習と同じ様に鍛錬だとか資格だとか、MBAのようにすぐに結果が出ることを期待してしまう傾向がある。
しかしまず学問は面白くて愉快、そして装飾とはデザインや知識の沢山集まったこと、そして学問で鍛えた思考力と対応能力が生きて行く上でも社会にも役に立つということかと思う。
僕のこの3年間が充実しているのは、ある意味スクーリングパッドで毎週セッションをしているからだと思う。
ゲストスピーカーが全員職業人であることも刺激だ。セッシオンでは彼らがどうやって事業を伸ばしているかの興味が後ろにある。だから話を聞き、考え、質問をする。そしてその答えを参考に自分の仕事に当てはめてみる。すると教えるよりも学ぶことが多い。
最近、周りの若者達が生き生きしているようだ。不況だからか、次の時代の予感を感じているのか、ここで動かない訳にはいかないからか、何か本気で日本を変えないと、いや自分を変えないといけないという機運が感じられる。
僕は夏になると未だにうずうずしてくることがある。飛行機で飛びたくて仕方がなくなる。それは大学生の頃からこの30年以上、夏はほとんど毎年の様に世界一周の旅をしてきたからだ。
今日、自由大学のホームページが立ち上がった。
これから僕らがやろうとしていることは、先ず意識を変えること。自由観。世界観。歴史観。自然観。仕事観。これら全てをまず現実の社会で新しく変えて行くことをするには、いや変えるというより、本来の姿に戻すには先ず頭を正常に機能させる様に持っていかなければいけないと思う。